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全然寝れないから書く
色々思い出してた
僕はK君に約束というか、ずっとして欲しかったことがあって
頭を撫でて欲しかった
結構恥ずかしい話なんだけどね
これは本当にめちゃくちゃして欲しかった
してくれないからK君の頭撫でたりしてた
「して欲しいことはしてあげよ」と思ってやってた
高校のときにやってた頭わしゃわしゃしたりするのと違って、ちゃんと愛情を込めて撫でてた
それが伝わるかわかんないし、側から見てえらく変な光景だろうけど、僕の部屋で2人きりで誰に見られるわけでもないしね
毎度彼は嫌がってた
「頭撫でられるの嫌なの?」って聞いたら「嫌」って言ってたしね
それでも出来るときはよくしてた
一撫でか二撫でくらいしか出来ないんだけどね
それで僕は彼にそういうことをして欲しかったから何度もお願いしてた
当然してくれなかったけど「働いたらいいよ」って言われて、僕はその後にバイトすることになる
これは頭撫でられたかったからしたわけではないんだけどね
真夏に建築の仕事を9日間した
これは友達のところの手伝いでやったんだけど、結局、約10万の給料はバックれされた
で、僕はK君にしばらくして会って「働いたから頭撫でてくれる?」って聞いたら「そんな約束した?」って聞かれて「した!」って言ったら「それはバイトでもいいって言った?」って聞かれて「働いたらって言ってた」
って僕が言うと「バイトはだめ!ちゃんと正社員として働いたらってこと」って言われて結局頭は撫でてもらえなかった
僕は親からはとても愛情を受けて育ったと自分でも思うのに、なぜか小さい頃から自分が理解されてないとずっと思ってる部分がある
小さい頃に弟は歳が離れてて僕が小学生低学年のときに弟はまだ赤ちゃんだった
それで僕は親に叱られて泣いてるときはよく弟の横にいた記憶がある
もしくは布団の中
で、弟に「自分をわかってくれるのは弟だけ」みたいに思っていた
それは弟が何も言わなかったからだろうと思う
今は弟と仲良いけど、全くそんなことは思わないし、別に僕は弟に何か重要な個人的なことも言わないしね
それで、その次がこの前話した犬にそう思ってた
よく泣いたときにそんなことを思って隣に連れて来てたりした
そんなこんなで結局大人になってそんな感情を持ったのはK君だった
K君には僕は「もっと僕のこと理解してよ」みたいなことを言ってたけどね
言い換えれば「相手して」「頭撫でて」「抱きつかせて」とかそんなことなんだけどね
けど、K君は間違いなく僕の良き理解者だった
理解者ではなかったかもしれないけどね
理解は出来なかったかもしれないけど、小さい頃の弟や犬のように、僕が辛いときに一緒にいてくれた
大号泣したこともあったしね
僕は彼を理解することも、側にいることもしてあげられなかったのにね
なんで僕は小さい頃からそう思ってるんだろうと疑問に思う
大人になってからは少しその気持ちを持つ理由もわかるけど、小さい頃も僕は何かあったんだろうか
人と分かり合うのは難しいことだと僕は思ってる
K君の存在は正直、世界で唯一無二だった
彼は僕の好きな人であり、親友であり、尊敬する人であり、兄弟的であり、友達であり、友達でもなかったようなそんな複雑で何者でもあったような存在だった
普通人間が築ける関係の大部分を彼は僕の中で持ってた
それだけ僕にとっては大切で愛しててかけがえのない存在だった
今はあんまり頭撫でて欲しいとは思わない
というより、思うような人がいない
いつかそんな風に思える人がいて、その人を僕はK君には出来なかったけど、理解して、同じように理解されたい
そんな都合の良いことは滅多にないわけで
だいたい起こることは真逆のことばかりだけどね
そろそろちゃんと寝ようと思う
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